「情報は入れているのに、文章が読みにくいと言われる」
「説明したつもりなのに、なぜか伝わらない」
このズレは、情報量や知識量の問題として片づけられがちです。
情報が揃っているにもかかわらず、文章が読みにくく感じられることがあります。
背景には、読者が文中の関係を補いながら読む状態になっていることがあります。
本記事では、記事全体の順番や構成の話ではなく、1文・1段落の中で起きる詰まりに絞って整理します。
「文章 読みにくい 理由」を言語化し、どこで読者の負担が増えているのかを捉えられる状態を目指します。
情報を詰めても伝わらないのは、読者が整理しないと理解できないから
伝わらない文章は、内容が間違っているというより、文章の中で関係が見えにくいことがあります。
関係が見えにくい文章では、読者は本文を追いながら、頭の中で次のような補完を行うことになります。
例えば「いま何の話なのか」を拾い直し、接続語だけでは埋まらない因果の筋を自分でつなぎ、最後に「結局どれが要点か」をまとめ直す。
こうした整理の負荷が大きくなるほど、文章は読みにくく感じられます。
文章が読みにくい理由は、「読者に整理させるポイント」が増えること
読者に整理をさせてしまうポイントは、だいたい次の5パターンに分かれます。
ここではまず、直し方ではなく「読者が何を補う羽目になっているか」を中心に見ていきます。
主語が薄いまま話が進む → 読者が「いま何の話か」を補う
書き手の頭の中では対象が明確でも、文章の上では主語や対象が省略されていることがあります。
その場合、読者は「結局、何について言っているのか」を補いながら読み進める必要が出ます。
- いま話している対象は何か
- 「これ/それ」が指しているのは何か
- 主語は誰(何)なのか
ミニ例(乱れ方のイメージ)
これが大事で、分かりやすくする必要があります。なので最初に書いて、必要な情報を入れていきます。
ただ、入れすぎると読みにくいです。
「なので/ただ/そのため」でつなぐだけ → 読者が「因果の筋」を補う
接続語があると、文章はつながって見えます。
一方で、接続語だけで話が進むと、読者は「何が理由で、何が結論なのか」を補うことになります。
- 「なので」の前後は本当に原因→結果になっているか
- 「ただ」は何に対する例外・注意なのか
- 「そのため」でどこに着地したいのか
ミニ例(乱れ方のイメージ)
読者の悩みを解決するのが大事です。なので結論から書きます。
ただ、情報を入れすぎると読みにくいです。
そのため、整理しないといけません。
「大事/必要/重要」が回り始める → 読者が「要点の一本化」を補う
丁寧に説明しているつもりでも、同じ主張を言い換えているだけで情報が増えていないことがあります。
このとき読者は、文章の側で要点がまとまっていないぶん、「結局何が言いたいのか」を自分で一本化します。
- これは主張なのか、補足なのか
- 重要な結論はどれなのか
- どこまでが同じ話の言い直しなのか
ミニ例(乱れ方のイメージ)
分かりやすい文章が大事です。読みにくいと伝わりません。
伝わる文章にする必要があります。
結局、分かりやすくすることが重要です。
抽象語でまとめ続ける → 読者が「具体の絵」を補う
抽象語は便利ですが、抽象語だけで話が進むと、読者の頭の中に絵が作れません。
その結果、理解が「分かった気がする」止まりになり、読み進める負担が増えます。
- 具体的に何をするのか
- どの場面の話か
- 何をどう変えるのか
ミニ例(乱れ方のイメージ)
読者視点で分かりやすくするのが大事です。
必要な情報を整理して、最適な形にします。
その結果、伝わりやすくなります。
AとBを並べたのに基準がない → 読者が「比較軸」を補う
「一方で」「ただし」でAとBを並べても、比較の基準が書かれていないことがあります。
この場合、読者は「何の観点で比べているのか」を補う必要が出ます。
- 何の観点でAとBを比べているのか
- どっちが良いのか(判断基準)
- どう使い分ければよいのか
ミニ例(乱れ方のイメージ)
結論から書くと分かりやすいです。
一方で、情報は丁寧に入れる必要があります。
ただし、入れすぎると読みにくいです。
同じ内容でも、伝わる文/伝わらない文
ここまでの5パターンを踏まえて、同じ内容でも「整理の負荷」がどう変わるかを短い例で確認します。
悪い例
SEO記事は読者の悩みを解決するのが大事で、分かりやすく書く必要があります。なので最初に結論を書いて、読者視点で必要な情報を入れていきます。
ただ、情報を入れすぎると読みにくいので、要点を整理して読みやすくしないといけません。
そのため、結局は構成とかも大事で、分かりやすい文章にすることが重要です。
上記の例で読者が困る点は主に下の2つ。
- 「大事/必要/重要」が回っていて情報が増えないため、読者が要点を一本化する必要がある
- 「なので/ただ/そのため」でつないでいるのに因果が循環しており、読者が筋を補う必要がある
改善した例が下の文章です。
良い例
SEO記事は、読者の悩みを早く解決できるほど読み進められやすくなります。だから最初に結論を書き、そのあとに理由と手順を続けます。
一方で情報を足しすぎると要点が埋もれやすいので、段落ごとに「この段落で言うこと」を1つに絞ります。
こうすると読者は整理しながら読む必要が減り、文章が分かりやすくなります。
読みにくい文章を減らすための例を交えて整理します
いきなり全文を整えようとすると、どこを触っているのか分からなくなりやすいです。
ここでは順番を固定して、1文→1段落で確認します。
1文で見るポイント(主語・つながり・軸・具体・要点)
1文単位では、「読者に補わせていないか」を確認します。チェックは次の5つです。
- 主語・対象:誰(何)の話か。「これ/それ」が続いていないか
- つながり:この文は何の理由/結論か。「なので」で筋が通っているか
- 軸:比較しているなら、何の観点で比べているか
- 具体:抽象語だけで終わっていないか。例や手順が置けているか
- 要点:言い換えで終わっていないか。情報が増えているか
この確認は、上手い文章に寄せるためというより、読者に整理をさせないためのものです。
1段落で見るポイント(この段落で言うことは1つか/要点が前に出ているか)
段落で見るポイントは2つに絞れます。
- この段落で言うことは1つか(話題が混ざっていないか)
- 要点が前に出ているか(最後まで読まないと段落の目的が分からない状態になっていないか)
段落が1テーマに揃うと、読者は「いま何の話を読んでいるか」を保持しやすくなり、読みにくさが下がります。
文章の中身を整えたら、次は「記事全体の順番」について考えてみましょう。



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